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マドゥライへ向かう寝台車(SL)

なんでも調べないと気がすまない夫。
カメラを買うときも、スピーカーを買うときも、インターネットでぜーーーんぶ調べて納得してからでないと「買う」決断をしない慎重派。

思い立ったらすぐなんでもやりたい私。
欲しいと思ったら、悩んだり考えたりはするけど、決めたら絶対買う。突然買う。「やめたら?」と言われたら、「ほうやな」と未練なくすぐやめたりもできるけど。
「こうしたい」と思ったその計画を立てるのが楽しいし、考えたらそれをすぐ実行したいせっかち派。

列車に乗るまでの時間、ホテルのインターネットで必死に寝台車について調べる夫。
私たちの買ったチケットはスリーパークラス。SLという座席種類。

「ノミが座席でジャンプしているのが見える」
「一晩中眠れない」
「扇風機が故障していた」
「シーツなどはなく、冬は凍えるほど寒いので寝袋が必要」
「座席はビニールでベチャベチャしている」

・・・・・

「なんで急に出発するや言うたんな~」
夫、ベッドの上で大の字になってジタバタする。

それからもさらに調べた結果、「頑張って乗ろう!」ということに。

出発は夜なのでシャワーしてからゆっくり準備。


ここで有難かったのは24時間制という、不思議なインドのホテルシステム。
チェックアウト○時、ではなくて
チェックインしてから24時間後がチェックアウトタイム、というもの。
私たちがホテルに到着したのは深夜0時を過ぎていたので、チェックアウトも今日の0時で良いのだ。

少し早いけど出発のエグモア駅へ、リキシャで。
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夜の駅構内、床に寝てる人を踏まないように気をつけながらプラットフォームへ。
「インフォメーション」のところに立ってるお姉さんに聞くと目の前の列車がマドゥライ行きと教えてくれた。
「S4はずーーーーっとずーーーーっとあっちよ。」と車両を指差してくれたけど、何両編成?40両くらい繋がっとるんちゃうっていうくらいどこまで行ってもS4車両は見えてこず。
「黒くて開かない窓ガラス」とガイドブックにあった通りのエアコン車両を通り過ぎて、ようやく「S」のマークを発見。

扇風機、壊れてない。
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通路向こうには二段のベッド。
タイで乗った寝台車とはえらい違い。なんか刑務所みたいじゃ。
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うちらのベッドは三段ベッドの下と真ん中。
ちょうど正面に座っていた男女のカップル。なんと新婚さんでした。入籍したばかりで、これからご主人の実家のあるマドゥライへ行って明日は盛大なパーティが開かれるんだそうです。
同じ車両には彼女の家族もみんな乗っていました。


二人とも手には不思議な模様を書いてました。
ヘナなどの草をすりつぶしたものを使って描くんだそうです。
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旦那さんが「してあげたら?」と言ってくれて、私の手にも絵を描いてくれることに。
誕生日に鳴らすクラッカーのような円錐の先から少しずつ黒いインクを搾り出すようにして描いていきます。
このチョコペンのようなものは既製品。どこででも買えるし、いろんな色があるのよ、と教えてくれました。
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香草のような良い香りがします。
30分くらいたって乾いたらあとは自動的にポロポロ取れて、明日になったらとっても濃い茶色に。1週間くらいで徐々に消えていくそうです。
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遅延は当たり前と聞いていたけど、列車は定時に出発。
駅のホームのキオスクみたいなところでお弁当を買いたい気持ちもあったけど、長距離の移動でお腹壊してもイヤやし、やめときました。
さっさと寝る準備です。
タイの寝台車のようにシーツや枕はありません。もちろんカーテンも。丸見えの状態。
地元の人は自分たちで大きめの布を持ってきてそれを敷いてシーツにしていました。
座面はビニール製でノミがジャンプする気配もなく、暑くなく(扇風機が直風で寒いくらい)、蚊もおらず、どうやら眠れそうです。
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インドの駅の看板。どっかで見たことあるな~と思ったらイギリスの地下鉄の看板とそっくり!
イリギスの植民地だったんだなぁとこんなところでしみじみ。
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by miyamotosachiko | 2012-09-22 19:47 | 2012年インド  

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