緊張のインドで
2012年 09月 19日
「なんでこんなに汚いんだろう。なんで家の前のゴミも拾わんのだろ・・・。
なんで女の人の服だけ綺麗んだろ」
私は前回のインド滞在で、なんでもかんでも捨てたゴミの山が大量に、しかもあちこちにあったり、「ここ、人住んでる??」と二度見してはいけないような気持ちになるおうちの横を通って初日に心が折れました。
朝食はバイキング。
昨日切ったんちゃうかっていうくらい色が黒くなったリンゴとかバナナ、パン、そしてカレー。
朝からカレー。気分はイチロー。
昼間は宿の前から太鼓の音やインド音楽が大音量でしょっちゅう聞こえてきました。
謎の行進。
道の上でゴロンと寝てる人があちこちにいるのはもちろん、裸で走る2~3歳の男の子が突然立ち止まってその場でうんち。
えっ。ここ道の真ん中やけど!?
その辺がゴミ捨て場で、その辺がトイレ。
インドだ・・・・。
南インドは牛があんまりいなくて、ヤギがいた。
お昼は昨日一緒にタクシーにのったエリさんとユウさんと待ち合わせてランチ。
良さそうな=比較的清潔そうな食堂へ。
ついつい銀色コップに入ったの水に手を出しそうになるけど、イカンイカン、ここはインド。
ぜーーーーーーったいに 水は ダメ!!!
ノドの渇きはいえんけど、ラッシーでも飲むか。
飲むヨーグルトだ。
そしてカレー♪
「美味しい!辛ラーメンより辛くない」夫感激。
「日本のカレーに似てますね」とユウさん。
確かにサラサラしてるけど、馴染みのある味。ほどよく汗をかく程度の辛さ。
一口食べたら次から味が分からなくなる辛さの一歩手前。
ライムと玉ねぎ、どういうタイミングで食べたら良いか分かわんかった。
手で食べてる人もいるけど、スプーンで食べてる人もけっこう見かけるのでちょっと安心。
昨日あれからふたりはエグモア駅付近まで行って宿を探したそうです。
ほんとに長い時間迷惑かけちゃってごめんなさいっ。
平謝りのうちらに
「結局500渡したらおっちゃん帰ってくれたんで」と丁寧に計算しておつりを渡してくれました。
ほんっとに申し訳ないっ。
申し訳ないついでなんですが・・・
おずおずと・・・
「ほの地球の歩き方、見せてもらって良いですか?」
お~~最新版。
あっ、朝食べたんてナンちゃうんじゃ。チャパティ?
「南インドは米が多いらしいですよ」。
ほなナンより米でカレー食べたほうが地元らしいんじゃ。
へぇぇぇ~~~~。
ほぉぉ~~~~。
夫とふたり感激しまくっていると
「よかったら夜も一緒に食べましょう。それまでお貸ししますよ」
え!!!
いいんですか~~~~~~~!!!!
(実は期待していた!?)
ふたりと別れていったん宿に帰って、必要なところをメモメモメモ!!!!!
「あ~これでうちらもようやく、並のインド旅行者になれた・・・」安堵してオートリキシャにも挑戦。
メーターがついてるけどほとんど機能していません。
タイのトゥクトゥクとほとんど一緒なのに全然名前がちゃうんやな。
「リキシャって日本の人力車からきとるんじょ」と夫。
ちきゅあるに載ってました。
ガイドブック万歳♪
同じ日に到着した日本人と、しかも最新号のガイドブックという強力な味方を手に入れて少しインドが楽しめそうな予感。
「ちょっとシュッとしたショッピングモールがある」って書いてあるエリアに行くつもりが、高級住宅がちょっと並んでいる通りに来てしまった。
そこにはなぜかルイヴィトンが。
すぐ裏の道では路上で寝てる人がいるのに。
こんなところにルイヴィトン。
日が暮れるころ、やたら人だかりができている商店。
お酒屋さんです。
こんなとこで買えるんじゃ~。
インド旅行をした友達がお土産にインドのお酒がないかガイドさんに尋ねたら「女性が行くのは危険なので私が行ってきましょう」と言われたそうです。
確かにこの雰囲気、女の子だけで買いに行くのは良くなさそう。
エリさんとユウさんと待ち合わせた夜。
ホテルのレストランで食事。
これだけ蒸し暑いと冷たいビールが飲みたくなる、でもインドじゃ無理、とみんな分かっているけど一応
「ビール飲めますか?」と聞いてみた。
「隣のバーで飲めるよ」とおっちゃんが教えてくれたので
レストラン併設のバーへ。
レストランと同じフロアにガラス張りの一角。でもカーテンで全然なかの様子が見えない。いかにも怪しげ。会員制?めっちゃ料金が高い?
入る前から躊躇してしまう雰囲気だけど、入り口で煙草吸ってたたおっちゃんが「ビール、ビール、カミン、カミン」と気安く声をかけてくれた。
えぇい!!!とドアを開けて中に入った。
薄暗い。満席になったら60人か70人くらいは入れそうな広さ。
全体の雰囲気は昭和のイケてないスナック。
給仕は全員男性。客も全員男性。女性は私とエリさんだけ。
カウンターの向こうには数本のボトルが並んだ棚には鏡がはめ込まれてて、スポットライトでちょっとバーのような雰囲気を演出してる?
背もたれがベロアのイス。
でも机は公民館の会議室で使われそうなもの。
「とりあえずビール!」
雰囲気はともかく、ビールが飲めるなら良いよね。
値段は大瓶で110ルピー。150円ちょっと。
昼間のカレーがふたりで150ルピー(200円ちょっと)だったことを考えたらビールは高い。
でもまぁ良いか。
運ばれてきたのはインドの名物ビール「キングフィッシャー」。
う・・・・・まくは、ない!
っていうかぬるいっ。
でも
ビールは嬉しいっ。
インド初心者ばかりが集まり飲みながら「怒ったらアカンね」「気にしたらダメ」「インドはインド」「慣れるしかない」と初日に感じたアレコレを話したり、ほかの旅人から教えてもらったインド情報を一方的に教えてもらったりしました。
インド情報全然なかったのですっごく助かりました。
冷房がしっかり効いてて寒いくらいの店内。
「ちょっと扇風機消したいんやけど~」と言いに行ったら5分待って、と言われた。忙しいようには見えんけど?
「食べるものはなにかいるか?おかわりは?」と聞かれた。
ちょっと悩んでから注文しようとしたら、それ以降全然目を合わせてくれない。20分以上放置。忙しい?
「あの首フニャフニャさせるんは意味わからんのよな~」
「みんなしますよね!」
「やっぱり!?するよなぁ。なにあのフニャフニャ。OKなんかアカンのか全然わからんよなぁ」
昨日のタクシー運転手も何言うても首をフニャフニャさせてたし、ホテルでWiFiのパスワード聞いても首フニャフニャさせてから教えてくれるし、ありがとうって言うても首フニャフニャさせるだけ。笑顔とかないけん、どういう意味なんか全然わからん。
そこへ給仕のおっちゃん、ようやく注文聞きにきてくれた。
「ワイン、ワン」
おっちゃん首をフニャフニャ。
ないん?
「オッケー」
フニャフニャはイケるのサイン!?
「オニオンナッツ」
おっちゃんまた首フニャフニャしてから
「オッケー」。
フニャフニャしすぎっ!!!
笑顔もなにもなく首フニャフニャだけされたら「こいつらしょぼいもんしか頼まんなぁ」って思いよんか「日本人ってほんまアホやなぁ」とか思われとるんちゃうん?って不安になる。
あれって欧米人が肩すくめたり、フランス人がウィンクするみたいなもんで、フツウの「国民的仕草」なんかなぁ。
首フニャフニャにはしばらくとまどいそうです。
ワインは、コップ酒状態で運ばれてた。
マドラー付き・・・これで混ぜて香りを感じろと????
ワインというか甘味果実酒。
インドってワイン作っとったはずなんやけどな~。
なかなか出てこんかったオニオンナッツ。
紫玉ねぎとピーナッツを炒めたものでした。塩味でコショウもたっぷり。けっこうイケる。
空港での出会いでとても心強いインド旅行のスタートとなりました。
ほんとに感謝!ふたりはこれから内陸へ向かうようです。
帰りのリキシャの交渉。少し慣れた夫。
交渉決裂したときも首をフニャフニャさせてブーンと走って行くし、
合意に至ったときも首をフニャフニャさせて乗せてくれるし
ほんっまワケわから~~~~~ん。
by miyamotosachiko | 2012-09-19 20:23 | 2012年インド