ベルギーに来たワケ その2
2012年 07月 21日
職場の先輩Vンデさんが「親戚の家に泊まるといいよ」と紹介してくれたおうちへ!
アンナは7人の子供を育てて、ご主人が亡くなって今は一人で住んでいます。
とっても素敵な庭のあるおうちです。
庭には大きな車庫、兼倉庫があります。
アンナの家のなかの、私が大好きな場所。
リビングから見える、家の外でもあり内側のような存在
キッチンと繋がっていて、バジルやパセリを育てている場所。
光がゆっくり差し込むダイニングテーブルに
アンナが用意してくれた朝ごはん。
パンに塗るのはイチゴジャム。
「庭で採れたイチゴよ」
すご~い。
ふとした場所にいっぱいイチゴがなってるアンナの庭。
ブルーベリーがたくさんのったクリームチーズのケーキも作ってくれました。
「庭で採れたブルーベリーよ」
「こんな立派なプリプリしたブルーベリーが?アンナの庭に?」
となかなか信じない夫。
庭に出ると
あ!!あった!
いっぱい!!
鳥よけのネットをくぐって夫がブルーベリーをつまみ食いしていると
「まぁ、大きな鳥がいるわ」
とアンナに笑われました。
採れたてのイチゴとブルーベリーがのったフルーツカクテル。
アンナの魔法の庭には大きなクルミの木もあります。
クルミ大好き!と夫が言うと二階からカゴいっぱいに持ってきてくれました。
「いくらでも食べて良いのよ。まだまだたくさんあるからね」
やった~!と自分で殻を割ったクルミをかじって
「甘い。クリーミーじゃ。袋に入ってスーパーで売んりょるやつと違う」と大感激。
「引っ越してきたときは2メートルくらいの大きさでクルミも100個しかならなかったのよ」
それがこんなに大きくなって、今では1000個のクルミが落ちてきます。
収穫の季節は9月。
いまは緑の実。これがクルミ??不思議~。
「これを5つ使うわね」
何作るん?
「お酒に漬けたらおなかに良い薬ができるのよ」
へぇ~すご~い。
「私は魔女よ」と言って「ウォララァ~」と笑います。
日の当たる場所に2週間から数ヶ月置いておくと完成です。
お鍋に入っているのはクルミを剥いたときの内側にあった薄皮。
「これを一日漬けてから沸かすとクルミの紅茶ができるのよ。夜に飲みましょうね」
何でも決して無駄にしないアンナ。
庭にはコンポストもあります。
オレンジの皮や野菜の端っこ、飲み終わった紅茶の葉もここにポイっと捨てて、庭木の土作りに使います。
エコとビオに熱心なアンナ。
「AB」はビオのマーク。スーパーでもよく見かけます。
「ユーロの旗」と同じマークが付いているものはユーロ圏全域で共通のエコのロゴです。
Oxfamはアンナが週に二回お手伝いに行っているお店の商品。
そこではフェアトレードマークの商品もたくさん取り扱っています。
「ベルギーと言えばビールよ」
といろんな種類を並べてくれました。
子育てのプロ、主婦のプロのアンナはベルギーの家庭料理もささっと作ってくれます。
チコリをハムで巻いてチーズをのせてオーブンで焼いたもの。
じゃがいもが添えられるとヨーロッパの食卓という雰囲気がします。
Vンデさんが家族で遊びに来るので、日本のことが大好きなアンナさん。
スプーンやフォークと一緒に割り箸も引き出しに入っています。
せっかくなのでお好み焼きを一緒に食べたり
スーパーでしいたけを見つけたので醤油で甘辛い煮込み、
丸いフライパンでネギいっぱいの出し巻き卵、
キュウリの酢の物とお吸い物で日本のご飯を食べたりしました。
5泊6日、ベルギーでのホームステイです。
by miyamotosachiko | 2012-07-21 19:26 | 2012年ベルギー