車のお話
2012年 02月 01日
通常、観光客は「CUBATAXI」と書かれたセダンかバンタイプのタクシーを
「セウセ(観光客用通貨)」で利用することになっています。
写真で見たことのある
ガイドブックに出ていた
映画に出てくるみたいな
ボロボロなのに現役でバリバリ走るクラシックカーは
観光客は乗れない、地元の人たちが利用する「乗り合いのタクシー」なのです。
でも絶対乗りたい!!!
という強い意志を持つと、乗ることができました。
具体的な方法としては、この金額でココまで行くという金額を自分の中で決め、そのお金を走ってきたタクシーに大きく振って止め、止まったらすかさず乗り込んでドアを閉め、お金を渡して
「バモー!バモー!
(出発進行!行けー!)」
と言ってしまえば大丈夫。
カーオーディオは、古いパソコンのCDドライブを外して取り付けたと思われます。↓
ココタクシーというのもあります。ココナッツの形ということ。
たいていの運転手さんはヘルメットをかぶっています。
お客さんのヘルメットはありません。危険です!
思いっきり風を受けて、
降りると髪形が変わっちゃいます!
ビーシータクシー(B.C.TAXI)という、自転車タクシーもあります。
徳島ではラジオカーらじまるで徳島中を
ロサンゼルスではレンタカーでラスベガスまで
メキシコではゴルフカートでホルボッシュ島の端から端まで
ならばキューバでは「自転車タクシーなら運転できそう!」と思って挑戦しました!!
あぁぁぁ…
ちょっと無理・・・
でも
うちの夫は身長1.84メートル!
運転手のお兄ちゃんが
「やってみろ!乗ってみろ!」と勧めてくれて
公道を200メートルほど走ったところ
警察(ポリシア)に見つかってしまいました。
↓↓↓動画↓↓↓
「やっぱり後ろに乗っとくほうが楽チーン」
サンタクララからハバナまでの長距離の移動にもタクシーを利用しました。
本当はバスを予約したかったんだけど、ツーリスト会社に行くと
「明日は満席」と言われ
「明後日も満席」と言われ
最後は「…バス会社と電話が繋がらない」と言われてしまいました。
「どうしたらいいですか?」と聞くと
ツーリスト会社のお兄さん、
「タクシーですね。ハバナまでは90セウセ~100セウセ(8400円)くらいでしょう」。
チーン!(スペイン語で「ガーン!」の意)
バスだと1人18セウセ=1500円くらいなのに TへT
でも帰りの飛行機は4日後。
明後日もその次も、バスがダメなら、もうタクシーしかないのです。
できれば同じように、ハバナへ帰れなくてウロウロしてる旅人を探そう!
そして割り勘にするんだ!!
とバスターミナルへ行くことに。
バスターミナルまでのタクシーで運転手さんにも一応
「ハバナまで行ってもらったら、なんぼ?」と尋ねると
「70セウセ(6000円)か90セウセ(7500円)かな~。
でも
バスターミナルのタクシーに聞いたら40セウセ(3500円)か50セウセ(4200円)になるかもよ」
え!?半額以下!?
しかも割り勘せんでも、バスの値段と変わらんし!
いろんな意味でドキドキしながら、バスターミナルに降りた瞬間
会話を盗聴されていたかのように
「ハバナまで40セウセでどう?」とおっちゃん。
おっちゃんの名前はロシィ。
即交渉成立!熾烈な交渉なし。
「明日何時でも迎えに行くよ」とロシィ。
「ホテルの住所がわらからんのやけど…。乗せていってくれたら、ソコって言えるんやけど…」
と言うと
「じゃぁ行こう!」とロシィ。
バスターミナルからホテルまで、帰りはタダ作戦成功!
ちょっと気になったのが、運転席には若い小柄なお兄ちゃん。
ロシィは助手席。
「明日はロシィが運転するん?」とジェスチャーで聞くと
「うんうん」とロシィ。
次の日、迎えに来てくれたのは
若い小柄なお兄ちゃん。
ロシィはいない。
そのかわりに、助手席には知らないおばちゃんが乗っていた!
私たちは約束の40セウセ(3500円)を支払い、
おばちゃんは、いくらかわからないけれど、地元通貨ペソクバーノを渡していました。
ナルホド、そういうことか~。
ハバナ旧市街地から空港までのタクシーに乗ったときは
絶対に20セウセで空港まで行く!
と鼻息荒く、早くも交渉モードに入った夫。
タクシーの運転手さんが案の定25セウセと言って来たので
いつもどおり「オー!ノーグラシアス!バイバーイ!」と白々しい小芝居を打ったところ
「ほな15セウセは!?」
という声に。
夫は背中でニヤリ。
「しゃーないなー」とか、また白々しい小芝居を打ちながら車まで歩いていくと
運転手はスキンヘッドにカッコイーサングラス、ボーダーのニットを袖まくりで着こなすオシャレなお兄ちゃん。
しかも、この旅一番のセンスの良い車が!!!
テンション上がる~!!!
ん?また相乗り!?と思ったら
ボーダーのお兄さんの友達でした。
空港までの30分、ずーっとなんや、かんやと盛り上がっていました。
信号待ちで地元の人も羨望の眼差しを向けるほど、ほとんど見かけないタイプのカーです。
キューバの最後の日に、めっちゃカッコイイ車に乗れて、あ~嬉しかった。
ここからは、車好きのうちのパパのために、
現役でバリバリ走るクラシックカーを並べます。
↓↓↓TOYOTAのランドクルーザーも発見↓↓↓
by miyamotosachiko | 2012-02-01 16:38 | 2012年キューバ